ウクライナの首都キーウ出身の国際政治学者。日本の大学院で博士号を取得し、現在は日本の安全保障や国際関係論を専門に研究活動を続ける、正真正銘の碩学である。その真骨頂は、祖国が戦禍にある「当事者」としての熱い視点と、地政学の専門家としての「研究者」としての冷静な視点を、奇跡的なバランスで融合させている点にある。
番組では、ロシア・ウクライナ情勢の深層を、歴史的背景や各国の思惑を交えながら冷静に解説する。その流暢な日本語と論理的な語り口の根底には、常に祖国への強い想いが流れている。酒を楽しむことが文化であるウクライナ人でありながら一滴も飲まず、そのストイックな姿勢のすべてを祖国のための活動に捧げる姿は、彼の使命感の強さを物語る。
彼の活動は、単なる言論に留まらない。番組を通じてウクライナへの支援を粘り強く訴え続け、プロデューサーやスポンサー企業からの車両寄付を実現。その車が最前線で活躍する様子は、多くの視聴者の胸を打った。彼の熱意は出演者や視聴者をも動かし、具体的な支援の輪を広げ続けている。彼は、言論と行動の両面で、日本とウクライナを繋ぐ最も強力な「架け橋」の一人である。
著書
『プーチン幻想 「ロシアの正体」と日本の危機』 (2019年)
多くの日本人が抱く「親日的」「反中」といったプーチン像は、危険な幻想に過ぎない――。ロシアに領土クリミアを奪われたウクライナ出身の著者だからこそ書ける、ロシアという国家の本質を暴いた一冊。日本の安全保障を考える上で、まず打ち砕くべき「思い込み」を教えてくれる。
『ウクライナ人だから気づいた 日本の危機』 (2019年)
ウクライナで起きたことは、決して他人事ではない。本書は、ロシアがウクライナに対して用いた侵略のロジックやプロパガンダの手法が、いかに現代の日本に向けられているかを鋭く指摘する。祖国の悲劇を鏡として、日本の脆弱性を炙り出す、全ての日本人に警鐘を鳴らす書。
『ロシア・ウクライナ戦争の行方 世界の運命の分岐点』 (2025年)
長期化する戦争はどこへ向かうのか。そして、その結果は世界秩序をどう変えてしまうのか。断片的なニュースだけでは見えない大局的な視点と、今後の展開を予測するための複数のシナリオを提示。世界の「今」と「未来」を理解するための、最新の羅針盤となる一冊。
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