日本国憲法の解釈 篠田英朗

出演者紹介

東京外国語大学教授。国際政治、特に平和構築論の分野で、日本の学界をリードする存在。その真骨頂は、日々のニュースに一喜一憂するのではなく、歴史と政治哲学という長大な時間軸から、現代世界が作動する「OS」、すなわちルールと構造そのものを解き明かすことにある。彼の議論に触れることは、断片的な知識を学ぶのではなく、世界を見る「眼」そのものを鍛える知的な訓練となる。

番組では、複雑な国際情勢の背後にある「そもそも論」を、極めて明快に解説する。その切れ味を象徴するのが、日本国憲法と国連憲章をセットで読む視点である。このアプローチは、上念司さんが高く評価し、その鋭い視点を紹介している。憲法を単体で見て情緒的に語るのではなく、憲法を単体で見て情緒的に語るのではなく、国際社会のルールという大きな文脈の中に位置づけることで、その本来の設計思想を浮かび上がらせる。

著書

ほんとうの憲法: 戦後日本憲法学批判』 (2017年)

なぜ憲法9条の議論は、いつも同じ場所をループするのか。本書は、その原因が、国連憲章という国際社会のルールを無視した、戦後日本の憲法学の「病」にあると喝破する。個別的自衛権と集団的自衛権の違いといった基本のキから、憲法の「ほんとう」の姿を教えてくれる、全ての日本人のための教科書。

戦争の地政学』 (2023年)

ウクライナ戦争はなぜ起きたのか。そして、この戦争は世界をどう変えるのか。本書は、地政学というレンズを通して、現代の戦争の構造を解き明かす。単なる善悪二元論に陥ることなく、国家が「なぜ、どのように戦争を始めるのか」という冷徹なメカニズムを理解するための、最高の入門書。

憲法学の病』 (2019年)

日本の憲法学は、いつから、なぜ「病」にかかってしまったのか。本書は、その病巣が「立憲主義の誤解」と「平和主義の暴走」にあると診断する。専門家たちが作り上げてきた難解な議論の迷路から私たちを解放し、憲法を国民の手に取り戻すための、知的格闘の記録。

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