提督 伊藤俊幸

元海上自衛隊海将にして、現在は金沢工業大学虎ノ門大学院教授を務める、軍事・安全保障分野における日本の権威。防衛大学校を卒業後、護衛艦隊司令官、統合幕僚学校長、呉地方総監といった海上自衛隊の要職を歴任。その輝かしい経歴に裏打ちされた、安全保障や地政学に関する深い知見が最大の強み。

その解説は、単なる兵器や戦術の知識に留まらない。長年の実務経験で培われたリーダーシップ論や組織論、そして国際情勢のリアルな肌感覚に基づいている。常に冷静沈着、極めてロジカルで分かりやすい語り口は、アカデミックな理論だけでは見えてこない「現場のリアリティ」を我々に教えてくれる。

番組では、出演者や視聴者から敬意を込めて「伊藤提督」と呼ばれる、まさに重鎮的存在。激しい議論が交わされる中にあっても、感情に流されることなく、事実と経験に基づいた客観的な視点を提供してくれる。その言葉の一つ一つが、日本の安全保障を考える上での道標となる。

著書

『参謀の教科書才能はいらない。あなたにもできる会社も上司も動かす仕事術』

「参謀」とは、特別な才能を持つ人間がなる役職ではない。本書は、組織のナンバー２以下、すべての人に求められる「参謀力」を、誰でも身につけられる技術として解説した画期的な一冊。情報をどう分析し、上司をどう補佐し、組織をいかにして勝利に導くか。自衛隊という巨大組織でトップを支え続けた著者だからこそ語れる、究極の実務的ノウハウが凝縮されている。

『リーダーシップは誰でも身に付けられる: 海上自衛隊が実践する、米海軍式の最強リーダーシップ論』

「リーダーは育てるものではなく、自ら育つものだ」という信念に基づき、自衛隊という究極の組織で培われた実践的リーダーシップ論を惜しみなく公開した一冊。役職や立場に関係なく、すべてのビジネスパーソンが自身の「指導力」を磨くための具体的なヒントが満載。